フリースクールは「居場所」か、「学びの場」か
先日、宇都宮市のNPO法人キーデザインが運営するフリースクール「みずたまり」を見学させていただいた。代表の土橋優平さんから、フリースクールに対する考え方や日々の実践についてお話を伺う機会を得た。
印象に残った言葉がある。
「本人のしたいことをすること」
そして、
「ここが世界で唯一の本人の安住の地であること」
という考え方だ。
学校に行けない、あるいは行かない選択をした子どもたちにとって、安心して過ごせる居場所は確かに必要だ。否定されず、自分らしくいられる場所があることは、それだけで大きな意味を持つ。
一方で、私は別のことも考えた。
学校に行かないことで生まれる時間は膨大だ。
その時間をゲームや動画、マンガだけで過ごしてしまうのは、本当にもったいないのではないか。
もちろん、それらが悪いわけではない。疲れた心を休ませるために必要な時期もある。しかし、長い目で見たとき、その時間の一部を「学び」に向けることができれば、子どもの未来の選択肢は大きく広がる。
私は学習塾を運営している立場として、「勉強しなさい」と言いたいわけではない。
むしろ、勉強とは壮大な暇つぶしだと思っている。
歴史を知れば昔の人の生き方が見えてくる。数学を学べば物事の規則性が分かる。理科を学べば世界の仕組みが見えてくる。英語を学べば世界中の人とつながることができる。
勉強は苦行ではなく、世界を広げるための遊びでもある。
だから私が目指したいのは、
「今日、何をしたい?」
と聞いたときに、
「勉強したい」
という言葉が自然に出てくる状態だ。
強制ではない。
やらされる勉強でもない。
学ぶことが面白い、自分の役に立つ、自分の世界を広げてくれる。
そう認知が変わっていけば、勉強は苦痛ではなくなる。
今回の見学で改めて感じたのは、居場所も大切、学びも大切ということだ。
安心できる場所があるからこそ、人は次の一歩を踏み出せる。
そして、その一歩の先に学びがあれば、未来の可能性はさらに広がっていく。
フリースクール「みずたまり」での学びは、私自身がこれから目指したい不登校支援のあり方を考える良い機会となった。

