〜薬だけに頼らない「子どもを支えるチーム」の大切さ〜
先日、大塚製薬が開発したADHD(注意欠如・多動症)の新しい治療薬が、アメリカで承認されたというニュースが報じられました。 医療の世界で新しい治療法や薬が開発されることは、多くの患者さんやご家族にとって大きな希望につながる出来事です。
一方で、私は社会福祉士であり、学習塾を運営する立場として、このニュースから別のことを考えました。
ADHDは「勉強が苦手」ということではありません
ADHDのあるお子さんは、次のような特性を持つことがあります。
- 集中が続きにくい
- 忘れ物が多い
- 話を最後まで聞くことが苦手
- 思ったことをすぐ口にしてしまう
そのため、学校では「落ち着きがない」「やる気がない」と誤解され、本人が自信を失ってしまうケースも少なくありません。 しかし、これは本人の努力不足ではなく、特性による困りごとなのです。
支援に必要なのは「医療」「教育」「家庭」そして「福祉」の連携
ADHDへの支援には、さまざまなアプローチがあります。
- 医療: 必要に応じて診察や薬物療法を行い、困りごとを和らげる
- 学校: 合理的配慮や学習支援を行う
- 家庭: 安心して過ごせる環境づくりや生活習慣を整える
- 福祉: それぞれの支援をつなぎ、ご本人やご家族が安心して生活できるよう支える
どれか一つだけで十分ということではなく、それぞれの専門性が連携すること(多職種連携)が何よりも大切だと考えています。
学習塾「エコールカプリス」にできること
私たち学習塾は、診断や治療を行う場所ではありません。 しかし、教育的なアプローチでできる支援がたくさんあります。
- 勉強の進め方を工夫する
- 小さな「できた!」(成功体験)を積み重ねる
- 安心して質問できる環境をつくる
同じADHDでも、得意なことや苦手なことは一人ひとり違います。 だからこそ、「この子にはどんな学び方が合うのか」を一緒に考えることが、私たちの役割です。
社会福祉士として思うこと
新しい薬の登場は医療の大きな一歩ですが、それだけで子どもの生活や学びのすべて解決するわけではありません。
医師、学校の先生、スクールカウンセラー、相談支援専門員、そして保護者の方々。 それぞれが持つ専門性を尊重しながら、子どもを中心に「支援の輪」をつくっていくこと。 子ども一人ひとりに寄り添い、その子に合った環境を整えていくこと。
それこそが、教育や福祉に携わる私たちにできる支援だと信じています。
お気軽にご相談ください
エコールカプリスでは、発達障害・グレーゾーン・不登校のお子さんの学習支援を行っています。
一人ひとりの特性を理解し、「できないこと」ではなく「できること」に目を向けながら、それぞれに合った学び方を一緒に考えています。
勉強のことだけでなく、お子さんの学びや成長についてお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
