従来の「学校へ戻すこと」を前提にした不登校対応ではなく、現在の子どもたちを取り巻く環境や価値観の変化を踏まえて支援を考えている点が印象的だった。近年は、コロナ禍以降の生活変化、SNSによる人間関係の負担、発達特性への理解不足など、不登校の背景もかなり多様化しているのだなあと改めて感じた。本書は、そうした“令和型”の不登校を整理しながら、教師や支援者がどのような視点で関わればよいかを実践的にまとめている。特に、「怠け」と決めつけないこと、安心できる関係づくりを優先すること、家庭・学校・支援機関が対立せず連携することの重要性が分かりやすかった。支援者だけでなく、保護者にも参考になる一冊だと思う。